オンライン診療とは? インビザラインにおけるオンライン診療のメリットについて解説

今現在、歯列矯正は従来からあるワイヤー矯正やマウスピースを用いたインビザラインなど、様々な治療方法がメジャーになってきました。しかし、これまでの治療方法では、どの方法を選んでも歯科医院に通って治療を受けることが必須でした。

そんな中、インターネットの発達などによって、現在は歯列矯正の契約から治療までのほぼすべてを通院せずにオンラインで完結できる「オンライン診療」があることをご存知でしょうか?

インビザラインはオンライン診療のサービスを使うことで、日々忙しくて定期的に調整に通う時間が無い方でも手軽に矯正を始められるのです。今回は、そんなオンライン診療の特徴やメリット、治療の流れなどについてご紹介いたします。

目次

そもそもインビザラインとは?

インビザラインとは、透明なプラスチック製マウスピースを用いた歯科矯正方法の1つのことです。マウスピースによって歯を少しずつ動かしていき、数週間ごとにマウスピースを交換することで歯並びをキレイに整えていきます。
従来のワイヤー矯正と違って、周りから矯正していることが目立ちにくいことや、取り外しが可能なため、日常生活で違和感が少ないことが特徴です。

このシステムはアメリカのアライン・テクノロジー社によって開発され、現在では世界100ヶ国以上で広く利用され、1,500万人が治療を受けています。
※インビザライン矯正とインビザラインGoの合計(2023年3月時点)

オンライン診療とは?

オンライン診療とは、予約から受診、支払いまでを一貫してインターネットで行える新しい診療スタイルです。インターネットの発展はもちろん、昨今のコロナウイルス感染の広がりに伴い、オンライン診療の普及は急速に進みました。

患者さんの中には「インビザラインに興味はあるけど、もっと気軽に相談できたら良いのに…」「歯列矯正したいけど、まずは相談してみたい」という方がいらっしゃるでしょう。スマホやPCを用いてオンライン診療を受診すれば、歯科医院に行かずともご相談いただけます。

ご来院していただいた場合と同様に、オンライン診療は歯科医師が口腔環境を拝見し、おおよその治療計画や治療期間をアドバイスします。オンライン診療はこれまであった歯列矯正へのハードルの高さを下げ、安心かつ気軽にご相談いただけるものになっています。

オンライン初診相談の流れ・できる主なこと

徐々に普及しつつあるオンライン診療。その初診を受ける際、どのようなことができるのか、その点についてこちらでは解説いたします。

オンライン初診のおおまかな流れ・イメージ

こちらではそのオンライン初診のおおまかな流れについてご紹介いたします。興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

1.お問い合わせ

オンライン初診をご予約いただくために、まずは一度ネットや電話にてお問い合わせする必要がございます(歯科医院によってお問い合わせ方法は様々です)。当日の流れや、使用いただくアプリケーションや注意事項についてもその際にご案内します。

なお、当院ではオンライン診療の予約や当日の流れの説明についてはLINEにて行っております。
気になる方はこちらのバナーから友達追加し、ぜひお気軽にご予約ください。

2.オンライン初診相談

初診では「インビザラインに興味があるのですが…」「治療期間はどのくらいになりますか?」など患者さんの様々な相談やご要望にお応えいたします。画面を通じて患者さんの歯並びなど口腔環境をお見せいただいたあと、おおまかな費用や治療期間・計画をご説明します。

3.治療を検討

初診終了後、ご自宅で歯列矯正についてご検討いただき、「もう少し詳しく話を聞きたい」「治療を始めたい」という場合は、精密検査をご予約ください。

4.精密検査

口腔内検査やレントゲン撮影、口腔内写真撮影、歯型の印象採得(口腔内3Dスキャナー)など、矯正治療に必要な検査を行います。
ご不明点・ご要望などがありましたら、お気軽にご相談ください。

オンライン初診でできる主なこと

こちらではインビザラインをオンライン初診でできることを紹介いたします。初診を受ける際の参考としてぜひご覧ください。

1.患者さんの口腔環境の確認

まず最初に、オンライン診療では画面を通して患者さんの口腔環境を確認します。患者さんの歯並びの現状や治療の必要性、インビザラインが可能かどうかなどの説明をいたします。

というのも、インビザラインはマウスピースを用いた矯正方法ですが、インビザラインに適した骨格や口腔環境があります。そのため、場合によっては「部分矯正ではなく、全体矯正の方がいい」や「インビザラインは難しいが、ワイヤー矯正だとできる」といったケースもございます。患者さんの歯列矯正に対して真摯にサポートするべく、初診で確認させていただきます。

2.患者さんのご希望に沿った治療が可能か確認

前述のように、今はインビザラインをはじめ、歯列矯正にはたくさんの治療法があります。

その中でもオンライン診療で進めることができるインビザラインの中でも様々な治療方法がございますので、初診ではまず「当院で患者さんの望む治療は可能か?」、そして「他にオススメの治療方法はあるか?」などについてお答えいたします。

インビザラインをオンライン診療で進めるメリット

前述のように、インビザラインはオンライン診療でも進めることができる矯正治療です。
そんなインビザラインをオンライン診療で行うことでどのようなメリットがあるのか、7つのポイントに沿って以下にご紹介いたします。

1.どこでも相談・診療ができる

オンライン診療はいつでもどこでも担当医に診てもらうことができます。 それがたとえ緊急時だったり、仕事と仕事の合間であろうと診てもらうことができるのです。また、診療の中で患者さんに不安なことがあれば気軽にスタッフとメッセージのやり取りができます。このようにどこでも受診と相談ができるのがオンライン診療の1番の強みだと考えられます。

2. 待ち時間がない

オンライン診療は歯科医院に行かずとも、どこでも受けることが可能ですので、歯科医院に着いても自分の番まで待たされるということがありません。忙しい方でも、気軽に受診いただけます。

3.24時間予約可能

多くのオンライン診療の予約はネットで完結するかたちになっています。そのため、ご予約はもちろん、変更もご自身の好きなタイミングでできるのは強みの1つです。

4.移動時間や回数が少なくなる

前述のよう歯科医院に行かずとも、どこでも受診できますので、これまで億劫だった移動時間もありません。また、歯科医院によっては何ヶ月に1度は直接診てもらわないといけないとしても、通院回数が減りますので、患者さんのスケジュールに融通が利きます。

5.キャッシュレスで払える

オンライン診療の多くがネットで完結するシステムになっていますので、お支払いもクレジットカードなどキャッシュレスで決済できることがほとんどです。

6.治療期間の軽減

インビザラインをオンライン診療で進める場合、週に1〜2回マウスピースの交換のたびに歯の動きをチェックします。治療計画通りに動いているのか、アライナーのフィッティングの評価を行います。 そのため、患者さんの治療計画が延長するのを未然に防ぐことができます。

7.より効果的な治療をサポート

インビザラインの交換時に口腔環境のチェックが受けられるため、歯の移動不足などを早期に発見し、治療のリカバリーが円滑に行うことができます。そのため、追加アライナーの減少、治療期間の短縮などに繋げることができます。

インビザラインをオンライン診療で受けるにあたって気を付けるべきこと

インビザラインをオンライン診療で進める場合、多くのメリットがある一方で、気を付けなければいけない点もございます。
こちらではその点について6つご紹介いたします。

1.マウスピースの管理を徹底しなければいけない

インビザラインの場合、マウスピースは基本自己管理となります。食事・歯磨きのたびにマウスピースを取り外す必要があり、清潔に保ちつつ、無くさないように管理しなければいけません。

また、歯列矯正の段階にしたがってマウスピースを交換していくため、オンライン診療の予約や通院も必要となります。この一連の流れを手間だと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯列矯正を進めるにあたっては大切な流れなのでご了承が必要です。

2.毎日の装着時間を守らなければいけない

インビザラインは基本的にマウスピースで行う歯列矯正です。食事の際や歯磨きをする時など、患者さんご自身の好きなタイミングでつけたり外したりができます。

しかし、インビザラインは1日21時間以上の装着を推奨しているため、それが守られていない場合は十分な矯正効果が得られない可能性があります。


オンライン診療は歯列矯正へのハードルを下げる代わりに、自己管理が必要と言うことを忘れてしまいます。しっかり長時間装着することがインビザラインにおいては重要です。忘れずに付けましょう。

3.医師の技術・経験が求められる

インビザラインはオンライン診療で受診できます。ただ、実際の治療現場では、患者さんの今現在の歯並びを中心に臨機応変に治療計画を調整する必要があります。オンライン診療はここ数年で普及したため、技術や経験の不足した歯科医師だと適切な判断や治療を施してもらえない可能性があります。

歯科医師の腕により最終的な矯正の出来が変わってきます。そのためオンライン診療を検討している方は、知識や経験の豊富な歯科医師のいる医院でオンライン診療を受けることをお勧めします。

4.歯周病・インプラントの場合、矯正できない可能性がある

インプラントは歯茎の骨にインプラントの土台を埋め込んでいるため、通常の歯のように矯正装置で動かすことができません。

ただし、矯正したい歯とインプラントの歯が別で、インプラントの歯が矯正の邪魔にならなければ、インプラントが入っていても矯正できるケースもあります。もしインプラント治療を行いたい方で、インビザラインも気になるという方は、先に歯列矯正を進めることをオススメします。

また歯周病がある方は、先に歯周病を治さなければインビザラインでの矯正はできません。歯周病を治さないまま、マウスピースを装着していると、歯周病が悪化する恐れがあります。そして重度の歯周病で歯がグラグラしている場合、矯正の負荷に耐えられず歯が抜けてしまうケースもあります。

矯正を行う前にキチンと歯周病治療を行い、弱まってしまった歯が矯正によって抜けてしまうことを未然に防ぎましょう。

5.歯並び次第ではできないこともある

前述のように、インビザラインはすべての患者さんに適用できる矯正ではありません。適さない骨格や歯並びの場合は、インビザラインでは矯正することができません。
そのインビザラインで矯正できない歯並びの代表例は、以下の4つです。

  • ズレの大きな出っ歯
  • ズレの大きな受け口
  • 埋没歯(歯茎の中に埋まっている歯)があり、マウスピースが歯に当たらないような歯並び
  • 抜歯が必要で前歯が内側に倒れ込むようなリスクのある歯並び
  • 叢生(歯が前後に重なっている歯並び)が激しい場合

上記の歯並びは、インビザラインが不向きだと考えられています。特に出っ歯・受け口については、ズレが大きいと骨格のズレを改善する必要があり、外科手術が必要となります。そのような場合はインビザラインでの治療は難しいと考えられます。

反対にインビザラインでの治療が適した歯並びを以下に記載いたします。ご参考ください。

  • 抜歯が必要ない方
  • 抜歯が必要でも、歯の移動距離が少ない

6.インビザラインとオンライン診療を同時にできる歯科医院は限られている

インビザラインは今となってはメジャーになりました。そしてオンライン診療もここ数年にわたって普及した診療方法です。ただ、どちらもどこの歯科医院でも受けられるわけではありません。歯科医院によってはどちらか片方、もしくはどちらもできないケースがございます。

通い始める前に、前もってその歯科医院でインビザラインができるのか、オンライン診療をやっているのかなどを調べたり、相談をする必要があります。

まとめ

このように、オンライン診療には多くのメリットがあるため、忙しくて時間がない中でも歯列矯正を診てもらいたいという患者さんにはとても適した診療方法です。

その反面、インビザラインの自己管理の徹底が必要となります。1日の装着時間を守らなかったり、無くしてしまうと治療期間が伸びてしまったり、マウスピースを作り直すために別途費用がかかる恐れがあります。オンライン診療を受ける際は十分注意してください。

そしてインビザラインをオンライン診療で進める場合、週1~2回経過観察する必要があります。そのため、不安な点やご要望があればなんでも相談できる、安心して治療を任せられると思う歯科医院を選ぶことが重要です。
今回ご紹介したことを踏まえて、1度オンライン診療を受け、歯科医院に相談してみてください。

なお、当院ではオンライン診療の予約をLINEにてスタートいたしました。
気になる方はこちらのバナーから友達追加し、ぜひお気軽にご予約ください。

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